いわゆるひとつの正義を教わりました。
週刊新潮に連載中のコラム、変見自在の文庫版。
著者、高山正之さんが朝日新聞やNHK等々を「これでもか、これでもか」とぶった切る様がなにやら痛快な一冊だ。
今のテレビや新聞の多数派とは逆の切り口から物事を論じる著者の言は、初見の人に劇薬のような衝撃を与えるほどに痛烈で、「なるほどファンが多いのもうなずける」と思わされる内容なのです。
ただまぁどんなに立派な人の言うことであれ、ぜんぶ正しいと思っちゃうのはやっぱり問題なわけであるからして、この人の言葉もそのような態度でもって受け取るのが良いのかなぁなんて思いながら、あっという間の読了でございました。
基本、1記事4ページの内容をまとめた一冊なので、気になるところから読めるのも良い。
個人的には『"英国人"スーチーの果した偉業』というコラムが面白かったです。
テレビが映すスーチー像とは真逆の文脈から切っていてね。
ともあれ政治リテラシーの低い自分には、勉強になりました。
やっぱり何事も勉強だな。。